「キャッシュを削除すると直る」とよく言われますが、iPhoneとAndroidで方法がまったく違います。
そして iPhoneには、アプリのキャッシュだけを削除する機能がありません。 ここを知らないと、いつまでも探し続けることになります。
記載内容は 2026年8月時点のものです。OSのバージョンによって、設定画面の名称や位置が異なる場合があります。
キャッシュとは何か
アプリが一時的に保存している読み込み済みのデータです。画像、動画のサムネイル、表示内容など。
再度読み込む手間を省いて動作を速くするためのものですが、古いデータや壊れたデータが残ると、表示崩れや読み込みエラーの原因になります。
「表示がおかしい」「読み込みが終わらない」といった症状で、キャッシュ削除が効くことがあります。
Android:キャッシュだけ削除できる
設定 → アプリ → (アプリ名)→ ストレージとキャッシュ → キャッシュを削除
機種によって表記が異なります(「保存容量」「ストレージ」など)。
消えるもの・消えないもの
| キャッシュを削除 | ストレージを消去 | |
|---|---|---|
| 一時データ | 消える | 消える |
| ログイン状態 | 残る | 消える |
| 設定 | 残る | 消える |
| ダウンロードしたデータ | 残る場合が多い | 消える |
「キャッシュを削除」は安全です。 ログイン状態も設定も残ります。気軽に試して構いません。
「ストレージを消去」(データを削除)は別物です。 アプリを初期化するのと同じで、ログイン状態が消えます。 パスワードが分からないと戻れなくなるので、実行前に必ず確認してください。
iPhone:キャッシュだけの削除はできない
iPhoneには、アプリごとのキャッシュを削除する標準機能がありません。
代替手段は3つです。
方法1:アプリを取り除く(推奨)
設定 → 一般 → iPhoneストレージ → (アプリ名)→ Appを取り除く
これは アプリ本体だけを削除し、データを残す機能です。
- – アプリのアイコンは残る(雲のマークが付く)
- – タップすると再ダウンロードされる
- – 書類とデータは保持される
「Appを削除」と間違えないでください。 そちらはデータごと消えます。
ただし、アプリによっては「書類とデータ」の中にログイン情報が含まれるため、取り除いても状態が残ります。 つまり、キャッシュ削除としての効果が薄い場合があります。
方法2:アプリ内の設定を使う
一部のアプリは、アプリ内にキャッシュ削除の機能を持っています。
- – LINE:設定 → トーク → データの削除(キャッシュのみを選べます)
- – Chrome / Safari:閲覧履歴データの削除
アプリ内に機能があるなら、それが最も安全です。
LINEの「データの削除」画面では、キャッシュ・写真・ボイスメッセージなどを個別に選べます。「トーク履歴」にチェックを入れないよう注意してください。
方法3:削除して再インストール
最後の手段です。 ログイン状態が消えます。
実行前に必ず確認:
- – パスワードが分かるか
- – 二段階認証の手段が使えるか
- – 端末内にしかないデータがないか(LINEのトーク履歴など)
詳しくは アプリの再インストールで消えるもの をご覧ください。
LINEだけは特に注意
LINEのキャッシュ削除は問題ありませんが、再インストールは危険です。
アプリ内の「データの削除」でキャッシュだけを消す分には、トーク履歴は残ります。
しかしアプリを削除して再インストールすると、バックアップがなければトーク履歴は失われます。
「キャッシュを削除しよう」と思ってアプリごと消してしまう、という事故が実際に起きています。LINEは必ずアプリ内の機能を使ってください。
→ LINEの機種変更・引き継ぎ(バックアップの取り方)
キャッシュ削除で直る症状・直らない症状
直ることがある
- – 画像が表示されない
- – 表示が崩れている
- – 読み込みが終わらない
- – 動作が重い
- – 古い情報が表示され続ける
直らない
- – ログインできない(アカウント側の問題)
- – 通知が来ない(設定の問題)
- – サービス側の障害
- – 通信の問題
キャッシュ削除は万能ではありません。 症状が上のどちらに当たるかを考えてから実行してください。
「とりあえずキャッシュ削除」を繰り返しても、原因が別の場所にあれば直りません。
削除後に起きること
- – 最初の読み込みが遅くなります(キャッシュを作り直すため)
- – ダウンロード済みのコンテンツが消える場合があります(オフライン保存した動画など)
- – 通信量が一時的に増えます
Wi-Fi環境で実行するのが無難です。
空き容量が足りない場合
キャッシュ削除は、空き容量を作る手段としても有効です。
ただし、根本的な解決にはなりません。 キャッシュはまた溜まります。
空き容量が慢性的に不足しているなら、
- – 写真・動画をクラウドに移す
- – 使っていないアプリを削除する
- – ダウンロード済みの動画を整理する
空き容量が1GBを下回ると、アプリ全般の動作が不安定になります。 ここは確保しておいてください。
まとめ
- – Androidは「キャッシュを削除」で安全に消せる。ログイン状態は残る
- – 「ストレージを消去」は別物。ログイン状態が消える
- – iPhoneにはキャッシュだけを消す機能がない
- – iPhoneでは「Appを取り除く」かアプリ内の機能を使う
- – LINEは必ずアプリ内の「データの削除」を使う。再インストールは危険
- – キャッシュ削除で直るのは表示・読み込み系。ログインや通知の問題は直らない
関連ページ
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