TikTokで音源が使えない原因は、ほとんどが著作権に関わるものです。不具合ではなく仕様であることが多く、対処法が限られます。
記載内容は 2026年8月時点のものです。楽曲の提供状況は随時変わります。
1. アカウントの種類による制限
最も多い原因です。
TikTokの音源には2種類あります。
| 種類 | 使えるアカウント |
|---|---|
| 一般の楽曲 | 個人アカウントのみ |
| 商用利用可の音源(Commercial Music Library) | すべて |
ビジネスアカウントに切り替えると、一般の楽曲が使えなくなります。
これは権利上の理由で、商用目的での楽曲使用には別途の許諾が必要なためです。不具合ではありません。
確認方法
プロフィール → メニュー → 設定とプライバシー → アカウント → アカウントの種類
「ビジネスアカウント」になっていれば、これが原因です。
対処
個人アカウントに戻せば一般の楽曲が使えるようになりますが、分析機能などのビジネス向け機能は使えなくなります。
どちらを優先するかの判断になります。
2. 地域による制限
楽曲によっては、日本で利用できないものがあります。
- 海外の動画で使われている音源が、自分の環境では見つからない
- 検索しても出てこない
これも権利上の問題で、回避する方法はありません。
3. 権利者の申し立てで削除された
投稿後に音源が削除されることがあります。この場合、
- 動画から音が消える
- 動画自体が削除される
通知が来ていることが多いので確認してください。
特に、他のプラットフォームからの転載動画(透かし入り)は、音源ごと問題になりやすい傾向があります。
4. 音源が検索で見つからない
アプリを更新する
古いバージョンでは、新しい楽曲が反映されないことがあります。
検索の仕方を変える
- 曲名だけでなく、アーティスト名でも検索する
- 他の人の動画から音源を借りる(動画右下の音源アイコンをタップ → 「この音源を使う」)
他の人の動画から辿るほうが、検索より確実なことがあります。
楽曲が削除された
権利関係の変更で、提供が終了することがあります。
5. 音源の一部だけ使えない
楽曲によっては、使用できる長さが制限されていることがあります。サビの部分だけ、といったケースです。
これも権利上の設定なので、変更できません。
オリジナル音源を使う
権利の問題を避ける最も確実な方法です。
自分で録音する
撮影時の音声がそのまま音源になります。
自分で作った音楽を使う
編集アプリで動画に音を付けてから、TikTokにアップロードします。
ただし、他人の楽曲を編集アプリで乗せるのは、TikTok内で使うより権利上の問題が大きくなります。 自作か、利用が許諾されたもののみにしてください。
商用利用可の音源から選ぶ
ビジネスアカウントでも使える音源です。数は少ないですが、権利上の問題が起きません。 ビジネス利用ならこちらが基本になります。
音が出ない・小さい場合
音源そのものではなく、再生の問題です。
- 端末のサイレントスイッチ(iPhone)
- 動画再生中に音量ボタンを押す
- Bluetoothイヤホンに繋がったままになっていないか
- アプリを再起動する
投稿後に音を変えたい
投稿済みの動画の音源は変更できません。
削除して投稿し直すことになりますが、再生数やいいねはリセットされます。 また、短時間に削除と再投稿を繰り返すと、重複コンテンツとみなされる可能性があります。
投稿前に確認するのが確実です。
音源の使用可否は「権利処理」で決まる
TikTokで使える音源が人によって違うのは、楽曲ごとの権利処理の範囲が異なるためです。仕組みを理解しておくと、なぜ自分だけ使えないのかが分かります。
TikTokは、音楽の権利者と契約を結んで楽曲を提供しています。この契約の範囲は用途ごとに分かれており、個人の非商用利用と、商業目的の利用では条件が違います。
個人アカウントでは、契約に含まれる多くの楽曲を使えます。しかしビジネスアカウントやクリエイターアカウントに切り替えると、商用利用の扱いになり、使える楽曲が「商用利用可能なライブラリ」に限定されます。
このため、「アカウントを切り替えたら音楽が使えなくなった」という現象が起きます。不具合ではなく、権利処理の範囲が変わったためです。
個人アカウントに戻せば、また使えるようになります。 ただし、分析機能や一部の投稿機能が使えなくなるため、どちらを優先するかの判断になります。
地域による違い
楽曲の権利は国ごとに管理されています。 そのため、同じTikTokでも国によって使える曲が違います。
海外の投稿で使われている曲が、自分のアプリでは検索しても出てこないのは、この理由によることが多くあります。日本での権利処理が済んでいない楽曲は、日本のアカウントでは使えません。
アカウントの地域設定は、登録時の情報や、利用している回線から推定されます。あとから変更するのは容易ではありません。
VPNを使って地域を変える方法は推奨しません。 規約に触れる可能性があり、アカウントへの影響が出ることがあります。
代替として、同じ曲の別バージョンや、似た雰囲気の曲を探すのが現実的です。
音源が途中で使えなくなる場合
投稿時には使えたのに、あとから音声が削除されることがあります。
権利者の申し立てが主な原因です。楽曲の権利者が使用を許諾していない場合、後から削除されることがあります。この場合、動画は残りますが音声だけが無音になります。
契約期間の終了もあります。TikTokと権利者の契約が更新されなかった場合、その楽曲を使った過去の投稿も影響を受けます。
通知が届いているか確認してください。 音声が削除された場合、その理由が通知されます。
対処としては、別の音源に差し替えるしかありません。 ただし、投稿済みの動画の音源を後から変更することはできないため、削除して投稿し直すことになります。
オリジナル音源を使う場合の注意
自分で録音した音声や、自分で作成した音楽を使う場合、権利上の問題は起きません。 ただしいくつか注意点があります。
背景に流れている音楽が検知されることがあります。 街中で撮影した動画に店舗のBGMが入っている場合、自動検知によって申し立てを受けることがあります。
他人が投稿した動画の音源を使う場合、その音源自体が権利侵害である可能性があります。使用した側にも影響が及ぶことがあります。
購入した音源やフリー素材を使う場合、利用規約を確認してください。TikTokでの使用が許可されていない素材もあります。
自分のオリジナル音源は、他の人が使えるようになります。 使われたくない場合は、投稿時の設定で制限できます。
音が小さい・出ないとき
音源の可否とは別に、音量の問題もよくあります。
端末のメディア音量を確認してください。着信音量とは別に管理されています。
サイレントモードになっていないか確認してください。
録音時の音量が小さい場合、編集画面で音量を調整できます。オリジナル音源と追加した音源の音量バランスも設定できます。
投稿後に音が小さい場合、アップロード時の処理で音量が調整されることがあります。編集段階で適切な音量にしておくと改善します。
実際にあった相談例
「アカウントを切り替えたら曲が消えた」 というケースでは、ビジネスアカウントに変更していました。商用利用可能なライブラリのみが表示される状態になっていました。個人アカウントに戻して解決しています。
「投稿後に音が消えた」 というケースでは、権利者の申し立てを受けていました。通知が届いていましたが、気づいていませんでした。
「海外で流行っている曲が使えない」 というケースは、日本での権利処理が済んでいない楽曲でした。仕様上の制約です。
やってはいけないこと
VPNで地域を偽装しないでください。 規約に触れる可能性があり、アカウントへの影響が出ます。
他人の動画から音声を抽出して使わないでください。 権利侵害にあたる可能性があります。
音楽配信サービスの音源を録音して使わないでください。 複製にあたり、削除や申し立ての対象になります。
申し立てを受けた楽曲を、繰り返し使わないでください。 違反が累積すると、アカウント全体への措置に発展します。→ TikTokのアカウントが凍結されたとき
時間がないときの優先順位
1. アカウントの種類を確認する(30秒)
プロフィール → 設定とプライバシー → アカウント。ビジネスアカウントになっていると、使える楽曲が商用ライブラリに限定されます。「昨日まで使えた曲が使えない」場合、ほぼこれが原因です。
2. アプリを更新する(1分)
音楽機能は更新で変わることがあります。古いバージョンでは表示されない楽曲があります。
3. 別の曲で試す(20秒)
他の曲が使えるなら、その曲だけの問題です。権利処理の範囲外か、削除されています。
この3つで、原因はほぼ特定できます。
使いたい曲が見つからないときの代替案
目的の曲が使えない場合、いくつかの現実的な選択肢があります。
同じ曲の別バージョンを探す。 カバー版、インストゥルメンタル版、リミックス版が使えることがあります。権利処理が別に行われているためです。
他の投稿者が作ったオリジナル音源を探す。 その曲を使った動画の音源から辿れる場合があります。ただし、その音源自体が権利侵害である可能性もあるため、判断が必要です。
似た雰囲気の曲を選ぶ。 楽曲の検索画面では、ジャンルやムードで絞り込めます。
自分で音を用意する。 自分で演奏・録音したもの、権利上問題のない素材を使えば、削除される心配がありません。
商用利用の判断
個人の投稿でも、商用利用にあたる場合があります。 ここを誤解すると、あとから問題になります。
商品やサービスを紹介する投稿、企業から依頼を受けた投稿、アフィリエイトを含む投稿。これらは個人アカウントであっても商用利用にあたる可能性があります。
この場合、商用利用可能なライブラリの楽曲を使うべきです。 個人アカウントで使える楽曲を商用目的で使うと、権利上の問題が生じる可能性があります。
判断に迷う場合は、商用ライブラリから選ぶのが安全です。 曲数は少なくなりますが、後から削除されるリスクを避けられます。
企業として運用する場合は、ビジネスアカウントへの切り替えが前提になります。
よくある質問
Q. 検索しても曲が出てきません
日本での権利処理が済んでいないか、削除されています。
Q. 一部だけ使えるのはなぜですか
楽曲によって、使用できる長さが制限されていることがあります。
Q. ビジネスアカウントでも使える曲はありますか
商用利用可能なライブラリが用意されています。曲数は少なくなります。
Q. アカウントの種類を戻せますか
戻せます。ただし、分析データの一部が失われることがあります。
Q. 投稿済みの動画の音源を変えられますか
できません。削除して投稿し直す必要があります。
Q. 自分の声と音楽を両方入れられますか
編集画面で両方の音量を調整できます。
Q. 音源を保存できますか
お気に入りに追加できます。ただし、削除された場合は使えなくなります。
Q. 他の人に自分の音源を使われたくありません
投稿時の設定で、オリジナル音源の使用を制限できます。
まとめ
- 最も多い原因は、ビジネスアカウントによる楽曲制限。仕様であり不具合ではない
- 地域制限で日本では使えない楽曲がある
- 音源が見つからないときは、他の人の動画から「この音源を使う」
- 透かし入りの転載動画は音源ごと問題になりやすい
- 権利の問題を避けるなら、オリジナル音源か商用利用可の音源
- 投稿後に音源は変更できない
